トマトの真っ赤な色の素リコピンが、美肌や健康に効果があることは良く知られていますね。
その秘密はビタミンEの1000倍とも言われる高い抗酸化作用。体内の増えすぎた活性酸素を除去することで、お肌や血管の老化を予防してくれる効果があります。
さらにリコピンに関する研究では、花粉症やメタボリック症候群の改善が認められたとのこと。
リコピンの健康効果には、まだまだ大きな可能性が期待できそうですね!
それにしてもトマトって、生で食べても加熱しても美味しいですよね。
個人的には、生のトマトを適当に刻んでパスタに入れて、粉チーズとオリーブ油をたっぷりかけて食べるのが大好きです!
食べ物の話をしていると何だかお腹が空いてしまいますが、忘れちゃいけないのがリコピンのダイエット効果。
トマトジュースダイエットが流行ったりしましたが、それにもちゃんと根拠があるようです。
美味しくて体に良い上にダイエットもできちゃうなんて、もうトマト食べるしかないでしょう!
そこで、リコピンの効果をしっかり引き出し効率良く体に取り込む方法を調べてみました。
スポンサーリンク
目次
そもそも、どうしてリコピンでダイエットできるの?
幾つかの企業や大学では、リコピンの研究が進められています。
東京医科歯科大学の研究チームが40~60歳の女性95人を対象に、トマトジュースを8週間毎日飲んでもらう実験を行った結果、被験者の中性脂肪値の低下と代謝アップによるカロリー消費量の増加が認められました。
また名古屋文理大学では2型糖尿病患者さんを対象として、トマトジュースを飲むグループと飲まないグループに分けて実験を行いました。
飲むグループは200mlのトマトジュースを1日1本、1年間毎日続けました。すると実験開始5か月頃から飲むグループの血糖値が低下し始めたとのことです。
“トマトといえばカゴメ”ですが、カゴメ株式会社のリコピン研究では善玉コレステロールを増やす効果が明らかになりました。
善玉コレステロールが増えれば、血中の余分なコレステロールを回収して肝臓へ運んでくれるので、ダイエット効果だけでなく動脈硬化の予防にも繋がります。
これらの研究結果からリコピンには中性脂肪を減らし、代謝を上げて痩せやすい体を作り、血糖値を下げて善玉コレステロールを増やす効果があることが分かりました!
夜にトマトジュースを飲むだけ!?簡単すぎるダイエット方法
前述したトマトジュースダイエットですが、なぜ生のトマトでなくジュースなのでしょうか?実はジュースなどに使われる加工用トマトのリコピンは、生食用トマトの2~3倍多いのです。
それに、生トマトを食べるには切るとか調理とか使った調理器具を洗うとか、色々面倒だったりもしますよね。
トマトジュースなら蓋を開けて飲むだけなので、疲れていても忙しくても続けられそうですね!
ダイエットのために理想的なリコピンの摂取量が1日当たり15㎎以上とされているので、市販のトマトジュース1本(200ml)飲めば十分です。
飲むベストタイミングは夜!なぜかというと、私たちの体が夜に分泌する成長ホルモンを利用してリコピンを血液に溶け込ませることができるからなんです。
成長ホルモンが最も分泌される時間帯は22時~2時といわれていますので、できるだけこの時間帯には眠るようにすることも心掛ければより効果的ですよ。
余談ですが、トマトジュースにはクエン酸も多く含まれているので、疲労回復効果も期待できます。仕事や家事などでクタクタになった夜にも、トマトジュースは最適なドリンクですね!
トマトが無理ならケチャップを使えば良いじゃない
ダイエットに良いのは分かっているけど、生トマトやトマトジュースの青臭い感じがどうも苦手…という人もいるかと思いますが、大丈夫です。
大量のトマトと香辛料、調味料で煮込んで作るケチャップなら、加熱されているのと香辛料の香りで青臭さがだいぶ和らいでいますよ!
リコピンはカロテンの一種で、油と一緒に加熱調理することでより体への吸収率が高まるという特徴があります。
ケチャップはそのまま飲食するというよりは、料理に使うものですよね。
スパゲッティナポリタンや肉野菜のケチャップ炒めなど、油と一緒に使う料理が色々あるので毎日の食事にも取り入れやすいかと思います。
トマト自体がどうしてもダメ!だからケチャップも無理!という人も、諦めるのはまだ早い。
ピンクグレープフルーツやスイカ、パプリカ、人参など、トマト以外にもリコピンを含む食材は結構あります。
リコピンは果肉が赤い色の野菜や果物に多く含まれている傾向がありますので、ご自分の苦手でないもの、食べられるものをぜひ探してみてくださいね♪
毎日の積み重ねが美と健康を作るのです
人体にあるリコピンとしては、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒の血液(臍帯血)や母乳に多く、赤ちゃんの体の中にも存在しています。
しかし自分の体内ではリコピンを作り出すことはできないため、摂り続けないと減っていってしまうのです。
前述しましたが、大事なことなのでもう一度…リコピンの理想的な摂取量は1日当たり15㎎です。
この15㎎を目安に、毎日続けることが大切ですね。
早く綺麗に痩せたいと思う気持ちはとても良く分かりますが、一度に大量に摂ろうとするのはNG!トマトジュースをがぶ飲みしてもお腹を壊して無駄になるだけです(苦笑)。
適量を毎日コツコツ摂り続けるのが、ダイエット成功への最短の道といえるでしょう。
まとめ
- リコピンは代謝アップ、脂肪を減らすなどダイエットに効果的!
- 夜1本のトマトジュースで痩せやすく元気な体に!
- ケチャップやトマト以外の赤い食材にもリコピンは豊富
- リコピンは毎日15㎎!地道に続けよう
ダイエットも健康作りも『1日にして成らず』です。
生活習慣にリコピンを無理なく取り入れていけば「あれ?何だか綺麗になったね」と言われる日が必ず来るでしょう…楽しみですね!