私たちは、生きている限りストレスに晒されていると言っても過言ではありません。特にダイエット中の人にとって、それは大きくて高いハードル。
残念ながら避けて通ることも不可能です。
ならば愛と勇気と知恵で、何とかうまく付き合っていく方法を模索するしかないですよね。
私もダイエットは何度も経験しているので、このストレスがどんな奴なのか痛いほど知っています。
どんなに頑張っても成果が見えないストレス、食べたいものを食べられないストレス、したくもない運動を自分に強要するストレス。
日々溜まるストレスを見ないふりして溜め込み続け、ある日爆発してヤケ食いに走るパターン。
ストレスは溜め込む前にケアしてあげなければなりません。
これは裏を返すと、上手にケアすればストレス太りを防げるということ。そこで今回は、ストレス太りの理由と適切な解消方法を調べてみました!
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なぜ太るのか?ストレスと体の密接な関係
ストレスが私たちの体と心に与える影響は重大で、太りやすくなるだけではなく病気を引き起こしたりもします。
そんなもんは鍛えればストレスに強くなるのだ、負けるのは心が弱いせいだ…とかいう精神論では永久に解決しないどころか、余計にストレスが溜まるだけです。
具体的にどのような影響があるのかというと…呼吸が浅くなる、睡眠障害、消化不良、食欲の過剰な増進など。
これはダイエットをする人にとって非常に危機的です。
なぜなら、呼吸が浅いと代謝が低くなってしまうし、不眠になれば成長ホルモンや脂肪燃焼ホルモンの分泌が滞るといった不都合があるから。
さらにダイエットで感じるストレスもあるわけで、摂取カロリーを減らすと脳がそのストレスをキャッチして飢餓状態と判断し、痩せにくい体にしてしまう。
満腹中枢を刺激するレプチンというホルモンの分泌が鈍るために異常な食欲が沸き、それを我慢することでまたストレスが溜まる。
ダイエットは“摂取カロリー<消費カロリー=必ず痩せられる”という単純なものではありません。
無理をして心身にストレスをかければその分だけ反動も大きくなる、という事実を念頭に置く必要があるのです。
ストレスをコントロールするホルモンがある!?
とても厄介なこのストレスという奴、本当にどうにもできないのでしょうか?
生きている限り、どこへ逃げてもついて回るし回避も不可能と言われたら絶望してしまいますか?
大丈夫!無くすことは不可能でも、実は大人しくしてもらうことは可能なんです。
と言っても力で抑えつけるのではなく、優しく飼い慣らすといった感じでしょうか。それを可能にするのが、私たちの脳で作られる『セロトニン』というホルモン。
セロトニンは幸福ホルモンとか癒しのホルモンとも呼ばれており、精神のバランスを整えてくれる作用があります。
ストレスによる苛立ちや不安、衝動などを抑えて、心を穏やかに安定させてくれるのです。セロトニンが不足した人は、突然キレたり極度に落ち込んだりして周りの人を驚かせる傾向があります。
ダイエットのみならず、社会生活においての感情のコントロールにも不可欠なホルモンと言えますね。
またセロトニンは、自律神経である交感神経と副交感神経の切り替わりを適切に調整する役割もあり、呼吸の乱れや睡眠障害などを防いでくれます。
ストレスによって乱された心身を癒してバランスを整えてくれる、優しくて賢いお母さんのようなホルモンですね!
そんな素敵なセロトニンの分泌を増やして私も癒されたい!さて、どうすれば良いのでしょうか?
セロトニンを増やしてKEEP CALM and GO DIET
脳内ホルモンなんてどう増やすのか…それが意外にも簡単な方法で、セロトニンの分泌を促すことができるのです!嬉しいですね。
まず、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。セロトニンは脳を目覚めさせる作用があります。光を浴びることで“朝だ、起きる時間だ”と脳が認識して、セロトニンの分泌を促すのです。
夜勤などで朝日を浴びる機会があまりないという人も、休日だけでも実践してみて頂けたらと思います。
それも難しい…という場合は、深呼吸をしましょう。
セロトニンは、深呼吸で酸素を多く取り込むことでも作られます。特に、ストレスを感じた時などあえて深呼吸をするのは、血が上った頭を冷静にさせる効果もあるのでお薦め。
食べ物でセロトニンを増やす方法もありますよ!
セロトニンを増やす栄養素は『ビタミンB6』と、必須アミノ酸の一種『トリプトファン』。
この2つが多く含まれる食材は乳製品、大豆製品、赤身の魚などがあります。
特別珍しい食材ではないので、普段の食生活にも取り入れやすいのではないでしょうか。
これらの方法を、普段頑張っている自分を労わってあげる気持ちで実践してみてはどうでしょう。ストレスに負けてしまった自分を責めたり憎んだり…苦い経験を持つ人も少なくないように思います。
力技で抑えつけて自分を痛めつける代わりに、愛をもってストレスに対応してみると新しい道が拓けてきます。
ぜひ試してみてくださいね!
まとめ
- ストレスの影響は侮れず…病気の原因になることも!
- 癒し系ホルモン・セロトニンがストレスコントロール
- 簡単な日々の習慣づけでセロトニンの分泌を促そう
真面目にダイエットに取り組む人ほど、感じるストレスは多いかもしれませんね。
しかし決して無理せず焦らず、セロトニン作用でゆったり穏やかにいきましょう。“急がば回れ”それが実は理想のボディへの近道だったりしますから…。