妊娠出産は、女性にとって人生を180℃変えてしまうほどの大きな経験ですよね。自分の体内に自分以外の人間が宿り、体と心が意思に反して変わっていくという神秘的な経験です。
そして産後から待ったなしで始まる怒涛の子育て…お母さんは睡眠も食事も後回しです。
私も現在2人の子持ちなので、神秘体験からマイナートラブルまでひと通り味わいましたよ。何せ3㎏近いのをお腹に抱えるのですもの、どうしたって体型も変わりますよね。
下半身が大きくなった気がするし下腹の皮は伸び気味だし、ビジュアル的に問題が多発していたのは重々承知でしたが、気にしている暇はなかったです。
幸い2人とも元気に育ってくれて少しずつ手が離れ、自分の外見を省みる余裕もできました。
体重は妊娠前とほぼ変わらないのですが、体型に関しては私の美意識の許容範囲を大幅に逸脱していましたね。
これはイカンということで取り急ぎ腹筋運動をしてみると、お腹の上半分がムキムキになるだけで肝心の下半分は弛んだまま。
私が悪戦苦闘する一方で、世の中にはお子さんがいるとは思えないほど美しい体型の女性がいるのも事実。
そこで、苦労のわりに成果が少ない自己流の腹筋運動よりもっと効率の良いやり方があるんじゃないかと思い、探してみました。
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産後に体型が崩れる原因は何?
妊娠中には、スムーズな出産のために骨盤の関節や人体を緩める“リラキシン”というホルモンが分泌されており、その影響は長くて産後6か月頃まで続くと言われています。
出産のために大きく開いた骨盤は、産後3~4か月かけてゆっくりと元の位置に戻ろうとしますが、脚を組んで座ったり体に無理をかけて過ごしていると、正常な状態に戻りにくくなるのです。
骨盤が歪んだ状態だと腰回りの筋力が落ちて下腹に脂肪がつきやすくなり、体重は戻っても見た目が何となく重たい感じになってしまうのです。
そういえば産後すぐから骨盤周りを元に戻すためのベルトを装着した方が良いという助産師さんもいましたが、こういう理由だったんですね。
私も出産準備の時に骨盤矯正ベルトを買いましたが、面倒臭いのと忙し過ぎるので殆ど使いませんでした。
授乳やおむつ替えの体勢を取る時に矯正ベルトしていると、苦しいし鬱陶しいんですよね。
特に新生児の頃なんか24時間営業で赤ちゃんのお世話をするので、いちいち苦しかったらやってられません。
因みに一部で噂されているような「ベルトで矯正しないと骨盤が開いたまま固定されてしまう」というのはデマです。
もしこんな噂が本当なら、矯正ベルトがなかった昔の女性たちはみんな骨盤開きっ放しで体ガタガタということになりますけど、そんなの聞いたことないですからね(笑)。
私みたいに産後すぐのケアをさぼった人の骨盤も固まっていませんから、諦めなくて大丈夫です!
寝たままできるエクササイズで気分もすっきり
妊娠中、母親学級で“産褥体操”の話を聞いた人もいるかと思います。
産褥とは妊娠出産を終えた女性の体が妊娠前の状態に回復する期間のことで、大体6~8週間と言われています。
この時期に激しい運動なんかしたら倒れてしまうので、隣で寝ている赤ちゃんを見ながら、お布団の上で穏やかな体操をしましょう。
ここでは産後1日目にできるエクササイズ、呼吸法と足首の運動を紹介します。
仰向けに寝て膝を立てた姿勢で、胸式呼吸を2~3回、腹式呼吸を2~3回行います。
意識して呼吸を整えることで肺やお腹の筋肉を動かせますし、忙しさで乱れた気持ちも落ち着いてきます。
次に、仰向けのまま膝を伸ばして足首だけをぐるぐる回す運動です。
ふくらはぎの筋肉を意識して動かすように、右回りと左回りをそれぞれ10~15回転繰り返します。
特に産後は足がむくみやすくなりますが、この運動でだいぶ楽になりますよ!
慣れてきたら、こちらの動画もぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが眠ったらティータイムでリフレッシュを
子育て中のお母さんが一息つけるのは、赤ちゃんが眠っている時間です。
とはいえ赤ちゃんにも個性があり、3時間ぐらい眠り続ける子もいれば30分で起きる子もいて、それほどゆっくりできないのが現実。
束の間の休憩だとしても、何か飲み物を口にすると気分転換になったりしますね。
産後も綺麗でいたいお母さんにお薦めなのが、ノンカロリーノンカフェインのルイボスティーです。ルイボスティーには活性酸素を除去するSOD様酵素が含まれていて、肌荒れや体の老化を防いで元気にしてくれるのです。
ホルモンバランスの乱れと忙しさから、産後はイライラしたり落ち込んだりしやすくなりますが、ルイボスティーの茶葉には精神安定作用のある“モノアミンオキシターゼ”という物質があり、心を穏やかにする手助けをしてくれます。
もちろんダイエットにも効果的!食物繊維やミネラルが豊富で、腸内環境を改善してくれるため代謝が上がって余分な脂肪を消費しやすくしてくれるのです。
ルイボスティーは煮出して作り置きができますし、手軽なティーバッグタイプもあるので、飲みたい時にすぐ飲めるのもうれしいポイントです。
頑張っている自分を認めてあげること
産後ダイエットを始める前に、心に留めておいて欲しいことがあります。
お母さんはみんな命がけで出産した後、入院中の限られた時間で精一杯赤ちゃんのお世話を学びます。
ところが退院して家に帰ると、大事にされるのは赤ちゃんだけ…家事も育児もお母さんがやるのが当たり前、誰も褒めてくれないというのはよくある話ですね。
私も「入院してる奴は楽で良いよな」と主人に言われて、すごく傷ついた記憶があります。
妊娠出産の経験もない人にあれこれ言われたくないものですが、そんな人の口を縫い付けて喋れなくするわけにもいきません。
何か言われたからといって努力が無になるわけじゃないので、勝手に言わせておけば良いんだと悟りました。
自分の姿を最も近くで見ている人は誰でしょうか?それは自分自身です。
毎日必死で頑張っている自分に「産んでも戻らない体が嫌い、こんな私じゃダメだから痩せなくちゃいけない」と声をかけるのなら、それはとても悲しいことです。
確かに体型は変わったけれど、それはひとつの大切な命を守り、産み出した証拠であり勲章なんですよ。
まずは自分の頑張りを認め、“大切な自分をより良くしたい”というポジティブな目的意識を持つことがダイエット成功にも繋がるのだと思います。
まとめ
- 産後に体型が戻らない原因は骨盤の歪み
- 無理のない産褥体操でゆっくり筋肉を動かそう
- ルイボスティーで心と体の綺麗を作る
- ダイエット成功のカギは、自分を大切にすること
子どもがいても綺麗でありたいという気持ちは前向きで素敵だと思います。健康で美しいお母さんがいつも笑顔でいてくれたら、きっと赤ちゃんも幸せでしょう。
でも産後間もないお母さんは、くれぐれも体の回復を最優先にしてくださいね。