食事の糖質を減らすダイエットは、始めて1か月ぐらいまでは面白いように体重が落ちますね。
でもある時期を境に体重計の数値が動かなくなった…そんな停滞期を経験した人は少なくないと思います。
かく云う私も、ダイエット中にばっちり経験しました。
糖質は多くの食べ物に含まれていて、制限するためには相当な我慢を強いられます。
毎日、我慢に我慢を重ねているのに全く体重に反映されない時の絶望感は半端ないですよね。
結果を出せない自分に腹が立ち、溜まったストレスと抑えつけていた食欲が爆発して、菓子パンやドーナツをヤケ食いしていました。
成果が目に見えなくなると私のように諦めてしまう人もいますし、逆にもっと厳しい制限をかけて体を壊してしまう人もいます。
ダイエットする人にとって大きな関門である停滞期をどう捉え、どう乗り越えたら良いのでしょうか。
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停滞期と向き合ってみよう
なぜ停滞期が来るのか、まずはその理由と仕組みを知らなければ乗り切るための心構えもできませんね。
停滞期に入った時、体の中では何が起こっているのか調べました。
糖質制限で摂取カロリーを低く抑えてある程度体重が減ってくると、飢餓状態を感知した体は少ないエネルギーでの生命維持に適応するため、摂取エネルギーの吸収率を上げ、消費エネルギーを節約するために代謝を下げるのです。
これは生体恒常性(ホメオスタシス)と言い、私たちが体温や血圧などを一定に保って生きるために備わっている大切な機能なのです。
ダイエットして素敵になりたいという願いは生きていてこそ実現するわけで、停滞期には私たちの命を守るために体が調整を行っているということです。
自分の体が必死で生きようとしているのだと解れば、憎き停滞期も何だか愛おしいとさえ感じるのは私だけでしょうか。
減らなくても「これでいいのだ」
危機を感じて体重の減少をストップさせた…そこへさらに厳しい糖質制限をしたり、激しい運動をしたりすればどうなるのでしょうか?
生体恒常性も対応しきれなくなり、体重はガンガン減り始めるのでしょう。
でもそれは命にとって決して喜ばしい現象ではなく、思わぬ病気や怪我を引き起こし、やがては悲しい結果に至る道の途中経過に過ぎません。
逆に、私のように自暴自棄になって過食すれば当然リバウンドしますし、体は生命維持のためエネルギー蓄積モードになっているので、ダイエット前より体重が増えてしまいます。
停滞期が訪れたらそれはダイエットのやり方が正しいという証拠であり、焦ったり絶望したりする必要はないのです。
だって順調に体重を減らせたからこその停滞期なんですから、何も間違っていません。停滞期にやるべきことは、落ち着いてこれまでと同じやり方を淡々と続けるのみです。
「でもいつまで?停滞期の終わりが見えないのはつらいよ」本当にその通りですね。
つらい時間はできるだけ早く抜け出した方が良いということで、その方法を探してみましたよ!
寝る前たった1分のゆる~いストレッチ
頭の中が悩みでいっぱいになると、負の感情が湧き上がってきて眠れなくなりますね。
睡眠不足は食欲増進ホルモンの分泌を活発にしてしまうなど、ダイエットにも悪影響を及ぼします。
悩んでもどうしようもない時は頭のスイッチをオフにして体を動かすと良いのですが、お薦めなのが寝る前1分からできる超簡単ストレッチです。
たかがストレッチでカロリー消費なんかできるか!と思います?はい、ストレッチ自体でのカロリー消費は望み薄です。
が、普段あまり使わない筋肉を動かして柔らかくすることで血流が良くなり、基礎代謝がアップして痩せやすくなります。
また、ストレッチで体がほぐれると頭もほぐれるので、悩みから解放されて質の高い睡眠に入りやすくなるのです!
ここでは超簡単なストレッチを2つ紹介しますが、正しいやり方にこだわらなくても体が心地良く伸びている感じがすればOKです!
1.仰向けに寝た状態で両手はバンザイをして、思い切り伸びをします。
気持ちの良いところまで伸ばしたらストップ!ゆっくり大きく深呼吸して終了。
2.仰向けに寝た状態で膝を片方ずつ両手で抱え、太腿の裏の筋肉が伸びるのを感じながら胸の方へ引き寄せます。
こちらも気持ち良いところでストップ!深呼吸しながら5秒キープして、ゆっくり元に戻して終了。
上記以外にも様々なストレッチがあります!こちらの動画もぜひ参考になさってみてくださいね♪
停滞期を脱する裏技!その名はチートデイ
Cheat(チート)の意味:騙す、いかさまする、裏切る
停滞期には体内に厳戒態勢が敷かれ、指揮官である脳がエネルギーを節約、貯蔵せよと指令を出しています。
これから紹介する停滞期脱出方法は、一時的にエネルギーを大量投下して指揮官を騙し武装解除させようという非常に大胆かつ狡猾な作戦であり、成功するか否かは綿密な計画にかかっています。
物々しく書きましたが、要は糖質とか気にせず思い切り食べて体を安心させてちゃっかり停滞期を抜け出そう、という方法です。
でもダイエット中で、しかも体重が減らない時にそんなことして本当に大丈夫なのでしょうか?
もちろん、ただ暴飲暴食するだけではヤケ食いと同じになってしまいますから、成功させるにはしっかりと作戦を練ることです。
まずは決行日、チートデイを決めましょう。
この日だけは好きなものを食べられるのでワクワクしちゃいますね!休日に設定すると、リラックスして楽しめますね。
日を決めたら次は食べるものを設定します。
中華料理、焼肉、スイーツ食べ放題…食べたいものがあり過ぎて迷いますが、良く考えて一番食べたいものに決めます。
お酒に関しては、飲み過ぎるとその後のダイエットに支障をきたすので、心地良くほろ酔いする程度の量にとどめてください。
摂取するカロリーの目安は、基礎代謝量の3倍。
例えば基礎代謝量が1200kcalなら、なんと3600kcal分も食べて良いことになります!
身長、体重、年齢と性別を入力するだけで基礎代謝量を計算してくれるサイトが色々あるので検索してみてくださいね。
チートデイの翌日は食べたものの重さ分だけ体重は増えますが、これまで通りの糖質制限ダイエットを再開すれば体重減少も再開するのでお気になさらず。
このように楽しいチートデイですが、頻繁に行うと普通にリバウンドするので、頻度は週1回を目安にしましょう!
まとめ
- 停滞期が来るのは生体恒常性が機能するため
- 減らなくても恐れずに淡々と続けよう
- 寝る前の1分間ストレッチで体も心もスッキリ
- チートデイを決行して脳を裏切れ!
ダイエットに真摯に取り組むからこそ、停滞期のつらさを強く感じるのだと思います。
頑張った分のご褒美としてチートデイの楽しみと、なりたい体を手に入れましょう!