何年か前にテレビで特集されてから、その健康効果が注目され続けているポリフェノール。
ワインや緑茶にはポリフェノールが多く含まれている、そんな話は今や誰もが知っていることでしょう。
中でも緑茶の茶カテキンは体脂肪を減らす効果があると言われ、特定保健用食品にもなっていますし、緑茶は日本人にとても馴染みのある飲み物なので食生活に取り入れやすいかと思います。
茶カテキンの多いお茶を作るには高い温度のお湯で浸出させると良いと聞いて、私もやってみたことがあります。
高カテキン茶を試した人は分かってくれると思いますが、そりゃもう強烈に渋いやら苦いやらでたくさんは飲めませんでした。
良薬は口に苦しというやつですね。
そう、ポリフェノールとは植物の光合成によって生成される苦味や渋味や灰汁、色素などの成分の総称なのです。
灰汁なんて料理の味を悪くするイメージしかなかったので、カレーを作る時などは血眼になってお玉ですくっては捨てていました。
でも面倒臭くなると「灰汁もポリフェノールだから、なんか体に良いに違いない」と、いい加減な灰汁取りの言い訳にしていたのはここだけの秘密です。
しかし一体、ポリフェノールの何がどう体に良いのでしょうか？必要な効果を得るためには、正しい情報と活用法を知らなくてはなりませんね。
自然界に5000種類以上存在すると言われている、とても奥が深そうなポリフェノールについて調べてみました。
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目次
老化予防！抗酸化作用で錆びない体作り
老化や病気の原因のひとつとして、増えすぎた活性酸素があります。
活性酸素は本来、体に侵入した菌やウィルスを撃退してくれるものですが、ストレスや紫外線や喫煙などが原因で必要以上に増えてしまうことがあります。
過剰な活性酸素は体の健康な細胞までも攻撃し、遺伝子にまでダメージが及ぶことで細胞が突然変異したり死んでしまったりするのです。
この状態を“体が酸化する”“体が錆びる”といいます。
ポリフェノールは、増えすぎた活性酸素を捕らえて無害化する“抗酸化作用”を持っています。
体が錆びるのを防いで若々しく元気な細胞を保つ抗酸化作用が、ポリフェノールの持つ健康効果のひとつなのです。
定番の茶カテキンはダイエットにどう良いのか？
コンビニでも手軽に買えて、ダイエットに効果的といわれる高濃度茶カテキン飲料ですが、具体的にどんな効果があるのでしょうか。
茶カテキンには血糖値の急上昇を抑える作用と、食事で摂った脂質や糖質が体に吸収されにくくする作用があります。
血糖値が急激に上がると体はインスリンというホルモンを大量に出し、余ったエネルギーを中性脂肪に変えて溜め込んでしまいます。
普段の食事と一緒に茶カテキン飲料を飲めば、血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、体に脂肪がつきにくくなります。
このように、茶カテキンには優秀なダイエット効果があるのです！
コーヒーとチョコレートで美味しくダイエット!?
大人のおやつタイムに欠かせないコーヒーとチョコレートにも実はダイエット効果があるなんて、嬉しいですね！
コーヒーに含まれるのはクロロゲン酸というポリフェノールで、コーヒー独特の香りと味の素であるとも言われています。
クロロゲン酸にも、茶カテキンと同じように血糖値の急上昇を抑える作用があります。また善玉コレステロールの機能を高め、余分なコレステロールを肝臓に戻す作用もあります。
因みに“余分なコレステロール”とは動脈硬化の原因になるものですが、肝臓に戻されると体に必要なホルモンを作る材料として使われるのでご心配なく。
チョコレートのカカオポリフェノールも有名ですが、ダイエット効果を狙うならカカオ含有量70％以上のちょっと苦めなチョコレートがお薦めです。
カカオポリフェノールには血管を広げて血の巡りを改善する作用、ストレス緩和作用、食欲を抑える作用などがあります。
脂肪や糖への直接的な作用ではないものの、ストレスフルなダイエット生活のサポート的な効果があるのです。
チョコレートやコーヒーのアロマと苦味を楽しみつつダイエット…お洒落ですね♪
注意！摂れば摂るほど早く痩せられるわけじゃない
ダイエットに効果的なポリフェノールは、緑茶やコーヒーなどの身近なものから摂れることが分かりました。
でもポリフェノールだけで痩せようとするのは無理があります。
私はコーヒーで痩せようとして毎日10杯以上飲んだことがありますが、ご存知の通りコーヒーにはカフェインも多く含まれており、頭痛と胃痛そして貧血を引き起こしてしまいました。
おまけに不眠気味にもなるし肌の調子もボロボロで、痩せて綺麗になるつもりがただの病的な人になったという苦すぎる（コーヒーだけに）思い出です。
それに、例えば茶カテキンで血糖値の上昇をコントロールできたとしても、食事から摂ったエネルギーを余らせればやはり体脂肪として溜まってしまいますよね。
ポリフェノールのダイエット効果を十分に活かすためには、適度な運動も必要です。
まとめ
- アンチエイジングにも！全てのポリフェノールが持つ抗酸化作用
- 血糖値の上昇を穏やかにして中性脂肪を減らす茶カテキン
- コレステロールに効くクロロゲン酸と、サポート役のカカオポリフェノール
- ポリフェノールは適量を守り、適度な運動を心がけよう
緑茶は和食にも洋食にも合わせやすいし、抗菌作用やリラックス効果なども期待できる、大変素晴らしい飲み物です。
ぜひとも美味しいお茶を堪能しつつ、健康的に美しくなりましょう！
