ダイエット中に甘い物を食べたら絶対に後悔すると分かっていても、どうしても食べたくなる時ってありますよね。
ゼロカロリー食品はそんな時の救世主的存在だと、私は勝手に思っています。
炭酸飲料、和菓子、ゼリーなど色んなバリエーションがあり、味もなかなか美味しく作られていますね。
ところが最近、ゼロカロリー食品を食べ続けていると太るという大変恐ろしい噂が巷で囁かれています。
食べるカロリーを減らせば太らないのが当たり前、常識と思い込んでいた私はその噂を耳にした時「どういうこと？話が違うじゃないか！」と、やり場のない怒りを感じたものです。
ダイエット中だから甘い物はダメ、揚げ物もダメ、炭水化物もダメ。
カロリーを気にせず安心して食べられるものはどうしても限られるので、結構なストレスが溜まってきます。さらにゼロカロリー食品もダメとなれば、その絶望感は計り知れず。
しかし常識というのは時に、いともあっさりと覆されるのが世の常です。これまで解明されていなかったゼロカロリー食品の事実が新たに発見されたのかも知れません。
噂がただの噂であって欲しいと切望しながら、その真相を調べてみると「本当に太るよ」派と「そんなの嘘だよ」派、相反する２つの見解があることが分かりました。
…って余計にモヤモヤしますね。
さあ真実はどっちだ？双方の主張を見ながら考えていきましょう。
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ゼロカロリーでも太る？その理由とは
ゼロカロリー食品は、砂糖の代わりに人工甘味料を使って甘みをつけています。
『アスパルテーム』『スクラロース』などが有名ですね。
砂糖の何倍もの甘さがあってしかもカロリーゼロとは、肥満が社会問題にまでなっているこの時代には理想的な食品添加物です。
しかし所詮は人工物、体への影響はどうしても気になりますね。
ゼロカロリー飲料を飲み続けるとどうなるかという研究が、テキサス大学で10年に渡って行われた結果、定期的に飲み続けた人のウエストサイズは飲まない人に比べて5～6倍大きいということが判明しました。
さらにパデュー大学で行われた動物実験では、人工甘味料入りヨーグルトを与えたマウスは天然甘味料入りのヨーグルトを与えたマウスに比べ、食べ過ぎで太ってしまったという結果が出ました。
これは人工甘味料に依存性、中毒性があり、食べれば食べるほどもっと欲しくなるためと指摘されています。
また、アスパルテームは砂糖と同じようにインスリンを多量に分泌させて血糖値が急上昇するので糖尿病のリスクが高まると判明した、とのこと。
これらの研究結果が、ゼロカロリーは太ると言われる主な理由です。
では、このような多くの研究結果があるにも関わらず「ゼロカロリーで太るという噂は嘘だ」という意見が上がるのはなぜでしょうか。
噂はただの都市伝説？ゼロカロリーでは太らない！？
前に挙げたテキサス大学の研究ですが、ゼロカロリー飲料を飲むor飲まない以外の食事や生活の違いがあったのかどうかは不明で、純粋に人工甘味料だけが原因でウエストサイズが増えたのかが曖昧です。
それにゼロカロリーを飲んだ人全員のウエストが太くなったという記述はどこにも見当たらず、変らなかった或いは細くなったという人については触れていません。
また動物実験の方ですが、餌としてヨーグルトだけを与えていたわけではなく、摂取カロリーを平等にするために通常のエサも与えていたそうです。
ところがその通常のエサの“量”には言及しておらず、具体的にどれだけ食べさせていたのかは不明です。
これでは、食べ過ぎて太ったのが純粋に人工甘味料のせいなのかどうかがはっきりしませんね。
そして血糖値云々のデータに至っては、その出所すらはっきりしていません。根拠となるはずの研究結果に怪しさ満載では、信憑性もへったくれもありませんよね。
ゼロカロリーへの不信感を煽るため、意図的にミスリードさせた可能性も否定できません。これが、ゼロカロリーで太るという噂は嘘だという理由です。
結局太るの？太らないの？ハッキリして！
「そもそも人工甘味料って何だか体に悪そう」と思っていた人も少なくないでしょう。
そこへ『ウエストが6倍太くなる』『食べ過ぎて逆に太った』『血糖値も上がるよ』なんて衝撃的でネガティヴな情報が入ってきたら、やっぱり人工甘味料は太るんだ、危ないんだとパニックにもなりましょう。
しかし、情報に振り回されるだけでは自分の美と健康を守ることはできません。
あるテレビ番組で、ゼロカロリー食品の実験をしました。
3人の男性スタッフが3日間合宿して、1日に必要な最低限のエネルギーが摂取できるように調整された食事を朝昼晩の3食と、お腹が空いたらゼロカロリー食品を食べるという実験です。
無駄にカロリーを消費しないために運動は禁止、食べてはゴロゴロ寝るだけの生活をしました。実験終了後、彼らはどうなったでしょうか？
テキサス大学の研究よりずっと短期で簡易的ですが、こんな実験ではっきりした結果は出るのでしょうか？
・・・なんと3人とも見事に体重が減っていたのです！
この生活を長期的に続けたとしたら健康に良いのか悪いのかはさておき、これでゼロカロリー食品では太らないという結果がはっきりしました。
ゼロカロリーだからって食べ過ぎはＮＧ
今から書くことは、完全に私の経験に基づいた個人的な見解、感想です。
私は若い頃、自己流でかなり無茶なダイエットをしていました。
痩せるためにバターや油を使わないお菓子やパンを自分で作り、甘味付けにはもちろん人工甘味料を使いました。
カロリーは低いので確かに痩せましたが、頻繁にお腹を壊すようになった記憶があります。
人工甘味料は舌で甘味を感じるけれど、腸で吸収されにくいためエネルギーにならない代わりにお腹が緩くなるということです。
「私は便秘気味だから丁度いいかも」と思ったそこのあなた、甘いです。
お腹を壊してばかりいると腸内の善玉菌が減り、腸の動きも鈍って便秘が悪化するんですよ。適量であれば安全でも、度を越して多量に食べたら体に良くない影響が出るものです。
人工甘味料は食品添加物、飽くまでも食を彩るものでありメインの栄養素にはなり得ません。気長に続ける必要があるダイエット生活の彩りとして、適度に取り入れたいですね！
まとめ
- 「ゼロカロリーは太る」の根拠は、大学などの研究結果
- 太ると言い切るには研究の過程が不明確、結果の信憑性も低い
- テレビ番組のゼロカロリー実験では被験者は全員痩せた
- いくら太らなくても美味しくても食べ過ぎは禁物
楽しくなければ続きませんし、続かなければ良い結果を出すのは難しいですね。
ゼロカロリー食品を上手に活用して、ダイエットをもっと楽しくしましょう！
